教頭:「嫁川さんが『近所の子ですから、私がおうちに連れて行ってあげますよ』とおっしゃいました。まさか、そんなことを頼むわけにはいかずお断りしたのですが……」
正門で目を離した一瞬、丸太が姿を消したスレ主。
慌てて110番し駐在さんと担任が動き出す。
学校側は「自宅へ送れ」と言ったのは嫁川さんの独断だと話をすり替え始めるが。
正門で目を離した一瞬、小学生が消えていた
丸太がいなくなってたんです!!

それは……。スレ主、目を離しちゃいけなかったのでは?

いやいやいやいや。
そういうのもあるかもだけど、この状況じゃスレ主に同情しかないよ。
はい。責任の重さに、めまいがしました。
まず、あっちの角、こっちの角と走り回って、ランドセルの姿がないか探しました。
でも、いませんでした。
こうなると悪い想像で頭がクラクラして、わけが分からなくなり…。
110番しましたよ!

スレ主GJ! よく大事にしたね!
あわあわしながら状況を説明すると、すぐにパトカーが来ました。
学校の目の前が交番で、そこの駐在さんが来てくれたんです。
私が駐在さんに状況を説明し始めたところで、校門から若い女性が現れました。

丸川丸太君の担任です。
そう名乗りました。ようやく出てきたと思いましたよ…。
駐在さんを見かけて驚いてる担任に、丸太君が行方不明になった件を説明しました。
先生はスマホから学校に電話。
先生方がわらわら集まって来て、丸太の捜索を開始しました。
他の警察官も探してくれるそうです。
私が駐在さんに事の経緯を説明してる間に、担任が丸太父に電話するとのことでした。
警察官の前で学校は「嫁川さんが勝手に送った」と嘘をついた
教頭先生と校長先生と担任が会話に加わりました。
すると学校側がとんでもないことを言い始めたのです。

丸太君が「学校に行かない」と集合場所で座り込んで動かないという電話に対して、我々は「教員が迎えに行くので班の子たちに、丸太君と一緒にその場で待機するように伝えてほしい」って頼んだんですよ。

え? え? え??
びっくりして話をさえぎろうとしたのですが、教頭は続けました。

それに対して嫁川さんが「近所の子ですから、私がおうちに連れて行ってあげますよ」とおっしゃいました。

まさか、そんなことを頼むわけにはいかずお断りしたのですが、「大丈夫ですから」と電話を切ってしまいました。

違います! ぜんぜん違いますよ? 私、そんなこと言ってません!
丸太君を家に連れて行ってと言ったのは、先生の方ですよ?
すると駐在さんが、教員たちに声をかけました。

ちょっと待ってください。
お話は個別に伺うことにしますかね。
教員たちを手招きして、少し遠くへ歩いていきました。
先生方は駐在さんと顔見知りっぽいです。
どちらの話を信じてくれるでしょうか?
でも、私には切り札があります。録音しておいて本当に助かりました。

うわぁ。怖い展開だね。電話に出たオッサンは、教頭先生だったの?
絶対に違いますね。教頭先生は女性なんです。

スレ主の誤解では?

ないわ。そんなん。あの会話から、どうやったら誤解するわけ? 録音もあるし。

そもそも学校って、保護者じゃない人に児童の送迎を頼むってアウトでしょ。
でもそれをやっちゃった。だからやってないことにするしかなかった。
嫁子さんに全部なすりつけた、で筋が通る。
あのとき、学校も混乱してたんだと思います。
話は前後しますが、後になって分かったことを種明かしします。
(同じ小学校を卒業し、今は中学生の子供たちを持つ義姉や、校区の方々の情報を元にしてますが推測も入ってます)
電話のオッサンは教員ではなく事務員でした。
登校途中のトラブルですから、事務員ではなく教員に電話を代わらないといけないはずです。
オッサンはこの小学校に異動してきたばかりということもあり仕事ができずコミュ障で、職員室でちょっといじめのような状態になっていたとか。
困ったことがあっても周りから助けてもらえなかったり、一部の教員たちの心ない意地悪によって、あんな対応になってしまったらしいです。

そんな裏があったとは。人間関係の悪さは、こんなふうに社会をむしばんでいくんだ。見知らぬ近所の人に児童の送り届けを頼むとか、ありえない。

スレ主→子供を助けようとしただけ。
事務員→無能でパニック。
学校→陰湿ないじめ+隠蔽体質+責任逃れ。
丸太父→寝起きで逆ギレ。こんな感じでまとめてみた。

学校の先生がこれじゃあ、病む子供続出じゃんw
はい、私もそう思います。話を元に戻しますね。
見つからぬ丸太に父親は「送るだけなのに」と責めてきた
駐在さんが先生たちから聞き取りを始めましたが、私は何より丸太の捜索のことで心臓がバクバクしてどうかなりそうでした。
丸太君は、この暑い中どこへ行ったのか?
そのときは私のせいでもなんでもいいから、丸太君が無事で見つかることだけ願ってました。
熱中症とか、誘拐されたとか、用水路に浮いてたとか、悪い想像ばかり頭に浮かんでどうかなりそうでした。
そして、先生方から聞き取りを終えた駐在さんと話を始めたときでした。
丸太父が現れました。

丸太は、どうしていなくなったんですか?
青い顔で、私に言いました。

こんなことになってしまい、本当に申し訳ありません。
私は深く頭を下げて謝りました。

謝るのはいいから、どうしてこうなったか教えてほしい。
学校へ送り届けるだけのことなのに、いなくなるなんてあり得ない!
どういうことだ?

「ただ送り届けるだけ」って言うなら、自分でやればいい。おまえの子だろ。

この父親は、何もしない人間であることがよく分かる。この件が自分の責任であることも、理解している。

子供に何かあった場合、自分が妻に激しく責められることに対する焦りから、怒ってるように思える。
はい。私も同じように考えていました。
そこで私が何も言えずにいると、駐在さんが声をかけてくれました。

丸太君のお父さんですね。
今、警察官と先生方が丸太君を探しています。
ご心配でしょうが、そのうち見つけてくれますよ。
今から嫁川さんのお話を聞くので、ちょっとお待ちいただけますかね。
そう言って、私を丸太父から引き離すように、離れた場所へ誘導してくれました。

先ほど、先生方のお話と事実が異なる部分があるとのことでしたね。

最初からお話ししましょう。
公園で泣いてる丸太君と、困ってる子供たちを見つけたのが始まりである。
この点に間違いはありませんか?

はい。大丈夫です。それと……。
私が録音のことを言おうとしたとき、スマホに着信がありました。義母でした。

嫁子ちゃん! さっき嫁子ちゃんが連れてた男の子、今、公園にいるんだけど。

えーーーーーーーっ!!
私は思わず叫びました。義母、スマホから耳を離したに違いありませんw

嫁子ちゃんはさっき、学校へ送っていくって言ってたでしょ?
なのに公園にいておかしいなって思ったの。
その子は遊具の中に隠れてて。
だから嫁子ちゃんに電話してみたの。

名前は、丸川丸太君って言うんだって。
義母、でかしたーーー!

お義母さん、ありがとう。
その子、絶対どこにも行かないように見張っててください。

大丈夫! お父さんがくっついてるから。
ってな具合に丸太発見で一件落着となったわけです。

おめでとう。お疲れ様。丸太は元気だったの?
丸太父の反応はどうだった?
丸太は元気だったと思う。
ってか、私はそれから出勤したので、その後のことがよく分かってません。
あれから丸太が父親と帰宅したのか、学校へ行ったのかも分かりません。
結局、10時の見積もり送信は間に合わなかったです……。

すぐに見つかって良かったね。
その後、スレ主に丸太家とか学校からアクションはあった?
はい。ありましたよ! 翌日、教頭先生から電話がありました。

丸太君の保護者から、学校と嫁川さんで今回の出来事について話し合いたいと言ってきてますが、どうしますか。
丸太君は無事見つかったわけだし、何の話し合いなのか目的は分かりません。
でも私も学校側に言いたいことがあるので、そういう機会があるならむしろ歓迎だと思いました。
>>【第4話完結編】録音を再生したら全員が凍りつきましたへつづく
